平成29年度入試に向けて本格的な対策に入っていく時期になりました。
4月の時点で残された期間は、センター試験まで10ヶ月間、2次試験(個別学力検査)まで11ヶ月間です。
“11ヶ月間”と言うと一見して長いようですが、実際、受験生が思っている以上に速く過ぎ去ってしまうもの、漫然と月日が流れていくことのないようにしましょう。
今回は、そのために必要なことを皆さんに伝えます!
<1>入試までの期間を逆算してスケジューリング!
まず、入試までの11ヶ月間を、次のように5つの期間に区切ったうえで戦略を立てましょう!
第1期 | 4月〜5月 | しっかりと基礎学力を固める |
第2期 | 6月〜9月中旬 | 入試標準問題の研究と演習 夏休み期間中に志望校の過去問研究を行っておく |
第3期 | 9月中旬〜11月中旬 | 大手予備校模試を積極的に受け、弱点項目が見つかったら即基礎に戻って標準学力にまでにする |
第4期 | 11月中旬〜センター試験直前 | 目標校が<センター試験重視型>なら徹底的にセンター試験過去問研究をする 目標校が<2次試験(個別学力検査)重視型>なら2次試験対策を軸にセンター試験対策をやっていく |
第5期 | センター試験終了後〜2次試験(個別学力検査)直前 | 受験校の過去問を徹底研究し、その傾向に添った類題演習をする |
そして、もう一点、注目すべき事があります。こちらもシッカリ念頭に置いて対策を行いましょう。
<2>入試問題の構成・実態を知る!
2次試験(個別学力検査)の配点構成は、おおむね次のような比率になると予想されます。
医学部医学科は別として、一般的に合格最低点は65%前後です。
このグラフから分かるように、「基礎レベル問題+標準レベル問題」で75%の配点になりますから、若干のミスも考慮しても合格最低点の65%は超えることになります。
したがって標準レベル問題を正確かつ確実に得点できる学力を身につけることが合否の分岐点となります。
合格すること自体を目的とするなら、なにも高得点を狙う必要はなく、合格最低点超えであれば合格は合格なのです! このことをしっかりと認識して目標校合格の戦略を立ててください。
ここで立ちはだかるのがセンター試験での予想外の失敗。これを回避する方策を述べます。
2016年のセンター試験では、意表をついた出題の数学ⅠAや計算が複雑であった化学Ⅰ・Ⅱによって、他の科目もネガティブな影響を受けて予想外の低得点に終わってしまった受験生が意外に多かったといわれます。
こうしたアクシデントを回避する鍵を握るのは、センター試験過去問を徹底研究して出題意図をつかんだ対策を行うことです。この点をクリアーできれば85%前後は着実に得点可能、と断言できます。
さあ、皆さんの将来を決める大切な11ヶ月間のスタートです。
目標校合格のため、悔いのない受験対策をしてください!!